先日の7月2日土曜日に 福岡ガーデンパレスにて
福岡県私立幼稚園振興協会主催で幼児教育実践フォーラムが行われました
日々の実践を園の先生方へ発表する機会なのですが
今回は当園 花畑幼稚園が口頭発表をさせていただきました
通常は発表園と養成校(短大や大学)の教授が助言者となって発表するのですが
今回はどうしても「家庭」の重要性を伝えたくて
助言者の先生として
福岡県警察生活安全部少年課 少年サポートセンター 少年育成指導官の
安永智美先生をお迎えして行いました
当園からは私(園長)と後藤恵里奈先生 それから 元中学校教諭の高司多瑛先生でお話ししました
通常 幼稚園の多くの発表は
「子どものやる気を育てるためには こうしたほうがいい」といったことを
園内でどうするかというものが多いように感じます
これはこれで 必要なことです
しかし 我々は資格者しかなれないプロ集団のはずです
いつまでもこういったことを研修されなければいけないというのは
おかしいと思っています
考えるに 学校でできることというのは ほんの一部にしかすぎません
教育の責任は「家庭」です
教育基本法第10条にも
「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、
生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、
心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする」とあります
間違えても 学校ではないはずなのです
勿論サポートは最大限に行いますが
しかし 親に勝ることはできないのです
そこで 家庭でどのようにすることが子どもの将来に役立つのか
これを様々な事例をもとにお話ししました
幼児期の教育は何をすべきか
長くなるので またの機会にしますが
一言でいえば
何かができるという外面よりも 内面をしっかりと築くことです
これを間違えて
1.過剰期待しすぎたり
2.過干渉で子どもの先回りをしすぎたり
3.けがや喧嘩を極端に恐れてさせなかったりすることが
いかに子どもに悪影響を与えるのか
しかも この悪影響が 卒園して5年後10年後に出てしまいます
事例では普通の家庭なのに引きこもってしまったり
いい子だった子が中学生になって
犯罪を犯すまで荒れてしまったりしたケースを挙げてなぜこうなったのかを
検証してみました
多くの場合は 「人的環境」です
この人的環境に「兄弟」「祖父母」も入れておくべきです
我々の仕事は 子どもを見ることは勿論
こういったことを家庭といかに共有するかだと思っています
子どもだけを見て
家庭にはお話をしていかない教育は 半分は嘘でしょう
家庭にもしっかりと話していくためには
先生という職業は専門性を身につけるべく
自ら学び続けなければいけないんだと思います
はたして どれくらいの先生が学び続けているのでしょうか
我々も 小手先の教育にならないようにと自戒しつつ
現場の先生方に僭越ながら お話しさせていただきました
8月19日には全日私立幼稚園幼児教育研究機構主催の
幼児教育実践学会(東京)にても発表させていただきます
少しでも多くの園の学びになるように
実践してきたものをお伝えしていければと思います