自ら挑戦していけるようになるにはどうしたらいい?
- 2020年07月15日
- お知らせ
ECEQ認定園になりました!
ECEQ認定園とは言っても
何のことだろう、、、?と思われると思います。
ECEQとは、
全日本私立幼稚園幼児教育研究機構が行う、
幼稚園等が公開保育を実施し、
外部の視点を導入することによって、
自園の教育実践の質向上につなげていく
「公開保育を活用した幼児教育の質向上システム」
のことです。
なぎの学園では、
令和2年2月1日に公開保育が行われ、
福岡県内の様々な園から
約70名の先生が
なぎの学園の保育を見に来てくださり
沢山の意見や関心のお言葉を頂き、
その中でも特に、
園の「待つ」というところに
関心の声を多く頂きました。
「待つ」と言っても
ただ待っているわけではありません。
家庭・園での様子を踏まえた上で
子どもたちの将来を見据えた
「待つ」なのです。
公開保育の日、あるクラスで
折り紙の折り方が分からなくなり製作の間
泣いている子がいました。
しかし、担任の先生は
あえて声を掛けませんでした。
一見すると泣いている子をほっておいて
担任の先生は何しているんだ。
冷たい。と思われるかもしれません。
しかし製作の時間が終わる時、
その子は泣きながら担任の先生に
「次また自分で頑張る」と言いに来たのです。
例えば、
子どもが靴を履くのに時間がかかっている時
どうされるでしょうか?
忙しく、時間に限りもあり、
履かせてしまうことが多いかもしれません。
しかし、
その子が泣きながらも諦めず
自分で履こうと頑張っているなら、
折り紙の子と同様
「自分でやらせてみる」ことが大切です。
本来、子どもが自らしたいと思う「自発性」は
生まれた時から備わっています。
しかし、なぜ現在の日本では
「指示待ちの若者が増えている」と
言われているのでしょうか?
それは、私たち大人が
「手出し・口出しをし過ぎている」
からです。
子どもたちの自分でしてみたいという自発性を
奪ってしまうことで
子どもたちは自らすること、挑戦することを
やめてしまいます。
それだけでなく、人からの指示がないと
何をしたらいいかわからないという大人が増え、
それが、現在よく聞く
「指示待ち人間」という言葉になったのでしょう。
私たち大人でも同じことが言えます。
例えば、バタバタと忙しい毎日。
時間に追われながらご飯を作っている時に、
横から「この野菜はこう切った方が美味しいよ」や
「またこれ?」などと言われた時、
作る気力がなくなってしまい、
「そんな言うんだったら、あなたが作ってよ」
と言いたくなると思います。
園では、小学生になるための準備はもちろんのこと
子どもたちが大人になった時に
どのような大人になってほしいかを考え
将来を見据えて、保育を行っています。
その保育を、公開保育で沢山の先生方に見て頂き、
「自分は手を出し過ぎているなと感じた」
「公開保育という場で
子どもたちに挑戦させている姿を見て関心した」
などという、お言葉をいただきました。
子どもたちの将来を考えた保育を大切にしつつ、
今後、様々な園の公開保育にも参加し、
更に保育の質を向上していきたいと思います。