認知能力と非認知能力????
- 2016年08月09日
- 活動
暑い日が続いていますが、元気にお過ごしでしょうか。
先生たちは2学期、3学期に向けて着々と準備を進めています。
そんな中先日ひかりのくにサマーカレッジという保育用品等を扱うひかりのくにさん(毎月の絵本もひかりのくにさんです)が主催する研修に参加しました。毎年夏に行われるのですが、今回もビックなゲストの方々の話を聞かせて頂きました!
ジャパネットたかたの前社長高田さんのお話しや、「世界中のこどもたち」の作曲者新沢としひこさんのライブなど盛りだくさんでした。
そして、「学力」の経済学の著者中室牧子先生のお話しもありました。
以前より園長先生からの進めで愛読していたのですが、改めて「素晴らしい!」と思いました。中室先生は慶応卒でコロンビア大学で博士号を取得したのち、現在は慶應義塾大学の准教授として活躍されており、専門は「教育経済学」といって教育を経済学的手法で分析する研究をされております。お話しの中で「認知能力」と「非認知能力」という言葉が出てきました。初めて聞かれる方もいらっしゃるかと思います。私も最初聞いたときは「なんだそれは!」と思いましたが、理解していくうちにいかに重要なことか知ることができました。
「認知能力」というのは簡単に言うと、文字がかけたり、体操ができたり、算数ができたりすることです。「非認知能力」とは意欲、忍耐力、自制心など学力では測れないことをいいます。この二つはどちらも大切なのですが、中室先生の研究結果によると、幼児期に大切にしなければいけないのは認知能力ではなく非認知能力だとおっしゃっていました。
幼稚園の時に認知能力ばかり重要視した子達と非認知能力を重要視した子達二つのパターンを大人になるまで追っていくと、最初は前者のほうがIQが高く伸びたように思えたのですが8歳になると後者と変わらなくなり、最終的に年収の差やコミュニケーション能力等社会に出て必要な能力が身についていたという研究結果が出たのです!
これには驚きましたが「やはり・・」と改めて幼児期の重要性を感じることができました。できることを求めてしまいがちですが、そうではなくできることでは測れない非認知能力を伸ばしてあげなければならないと強く感じました。園長先生もよく言われますが教育は社会に出て困らないようにするための準備です。その中でもこの幼児期が大切、どう大切かはやはり内面なんです。
長くなってしまいましたが、保護者の方もこのことを頭に置いて子ども達と接していただきたと思います。ぜひ興味のある方は本を読んでいただきたいと思います。